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BENRO GH-3 の改良


BENRO GH3 のティルト方向のスムーズさに欠ける動きが気になり,ちょこっと改良してみました。

ティルト方向のロックは,ノブを締め付けて摩擦抵抗で行う仕組みになっているのですが,地金が直に接触するため,ロックを解除して動かす接触面が擦れて引っ掛かるような感じになりスムーズな動きの邪魔になっている上に接触面には磨耗も見受けられました。

そこで,この部分にシムを挟んで改善することにしました。テフロンシートを購入して切り出そうかと思いましたが,NTNから出ているフッ素樹脂系(ベアリーFL3000)の ”TW型スラストワッシャ” にピッタンコサイズの物があったので発注してみました。ちなみに,ベアリーFL3000は鋼材用でアルミには適さないとの事ですが,本来の使用用途のように高速に回転するわけでもないので,まず大丈夫でしょう。

スラストワッシャが届くまでの間,ちょっと実験。雑誌のおまけに付いてきたCDが入っていた袋の不織布をドーナツ状に切り抜いて挟んでみたところ,引っ掛かりもなくなり,軽くスムーズな動きになりました。

ノブ側には,ロックを解除した際のがたつき防止に軽荷重用の皿バネを対向で2枚入れて,フィリップスをヘキサのキャップに交換しています。

この螺子はノブを緩めた時の制限用で樹脂で固定されているので,バキッと無理やり緩めないと外れませんでした。また,接触面のスラストベアリングには, “針状ころ軸受が奢られていました。

そんなこんなでスラストワッシャが届いたのでいざ交換。


発注したTW型スラストワッシャは “TW2550″ で,内径Φ25.4mm/外形Φ 49.5mm/厚さ 0.8mm です。サイズもピッタリ。

TW型スラストワッシャでは適度にフリクションもかかり絶妙な使用感となりました。動きの軽さでは不織布で作ったシムが上回っている感じです。

さらに,パン方向にもフリクション調整機能を追加出来ないかな?と分解を試みましたが,見える部分のボルトを外してもびくともせず。軸が圧入されているかロゴマークの蓋?の下でボルト止めになっているようです。無理やり外そうとして壊れても困るので,今回はあきらめました。 意を決して分解,パン方向のフリクション調整を追加しました

 

 


2つのコメントがあります : BENRO GH-3 の改良

  • 何回か、このページを見させていただいて、BENROのGH2の動きをよくする方法を知り、GH2の改造(改修)を考えていますが、メカに詳しくないので躊躇しています。
    本ページを参考にしたいと思っていますが、このページの写真の部品の取り外しに至るまでが分からないでおります。教えていただくと助かります。
    よろしくお願いします。

    • MaCONEY

      すみません,コメント見逃していました...

      いまさらではありますが.
      該当部分の取り外しは,ノブの中心にある+ネジを外すだけで可能です.ただ樹脂で固定されていて,けっこう力を入れないと外せませんので,舐めない様注意してください.

      また,取り付ける際は最後まで締め付けると,ノブが回らなくなります.というのも,ちょっと判り難いかもしれませんがこのネジの締め込み具合で,ノブの緩める範囲を制限しています.その為,緩まないように樹脂で固定されているわけなので,組み直す際も,ネジ山に接着剤などを塗布してあげるとよいです.

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