前回の改良の時に断念した ジンバル雲台 GH-3 へのパン方向のフリクション調整機能追加をする為,構造を確認するべく,分解してみました。
まず,台座部分のロゴの入った蓋を剥がしてみました。
先端を薄く研ぎ出した精密ドライバーを駆使して慎重に作業を進めると,パキパキッと接着剤が剥がれる音と共に綺麗に取り外すことが出来ました。破壊せずに外せるかどうかは,付いている接着剤の量次第ですね。
早速出てきたボルトを外そうとすると...レンチのサイズが合わない...ここだけインチサイズのキャップボルトが使われているようです。工具箱からインチ規格のレンチを引っ張り出してみると 7/32インチ でした。
ボルトの下には,ワッシャーとベアリングが入っています。
台座側は,こんな感じでスラストベアリングが仕込まれています。パン方向のロックは,ノブを締めこむと真鍮の部品がせり出して台座の中央部分を挟みこむようになっていました。
フリクション調整の追加は,軽量なデジスコだけで使用するならば,台座の中央部分の上に樹脂系のシムとワッシャーを挟んで,ノブ付きのボルトを使って締めこんでやれば手っ取り早そうです。ただ,このやり方では重量級の望遠+一眼の組み合わせのときに,重さでフリクションが掛かってしまうので,側面に穴を開けてティルト方向と同じように樹脂をボルトで押し付けるような作りを考えています。
このログを参考にしたお陰で、私も不安なく分解が出来ました。
GH-2も同じ構造でしたが、インチネジの取り外しはミリの六角レンチで強引に行いました。
私は加工までは出来ないので、タミヤのアンチウエアグリスをスラストベアリングに塗ってパン軸のフリクションをつけました。
ログの提供、ありがとうございました。