PC・周辺機器

brother DCP-J925N

先日,長年使っていたプリンタ EPSON PX-G900 が壊れてしまい,修理も考えていたのですが,10年近く前の古い機種でメーカーでの修理も対象外となっていたため,諦めて新規に購入することにしました。

PX-G900 用に買置きして残っているインクが使える,現行機の PX-G930 も既に 6年前のモデルだったこともあり,そこそこの画質でレーベル印刷ができてコンパクトなものと言った条件で選んだ結果,スキャナ&有線/無線LANも ついた brother DCP-J925N に決定しました。


壊れてしまった,PX-G900 と DCP-J925N。DCP-J925N はADFも付いているのにほぼ同サイズ, 用紙はカセット方式なので使い勝手は格段に良くなりました。また,PX-G900 では 8色顔料インク (CMYK+RED/BLUE/PhotoBlak/Gloss)に対して,DCP-J925N は基本の4色インク (CMY 染料 / K 顔料)構成で,写真の画質だけを見れば,EPSON や CANON の5色以上の染料インクモデルには劣るものの,基本の 3色だけでも,少し前のインクジェットプリンタの画質と比べれば十分綺麗な上に,あっという間になくなってしまうインクが,他社の売れ筋モデルの半額程度と,ランニングコストも抜群です。

ちょっと癖があることを承知していれば,有線/無線LAN にも対応していて 15,000円でお釣りがくるのですから,文句なしですね。「プリンターに,第3の選択肢。」のキャッチフレーズは伊達ではありませんでした。

印刷中は思っていたより静かで,速度もなかなか。黒に顔料インクが使われているので,文字はくっきりと滲みも無く綺麗に印刷されています。

前述の「ちょっと癖がある」というのは,用紙カセットには,A4/LT と はがき/L版 の二種類をセットできるのですが,はがき/L版 側にいっぱいまで用紙をセットすると,1枚目の給紙時に次の紙が引きずられて傾いたり左右にずれた状態になり,2枚目からはずれた状態で印刷されてしまうこと。これはトレイにセットする枚数を 7分目くらいまでにすれば回避できます。また,印刷された用紙はトレイの上に出てくるのですが,はがき/L版の場合,そのスペースの奥行きより用紙が小さいので,トレイごと引っ張り出さないと用紙が取り難いことこの上なし。そのぶんコンパクトで価格も抑えられていると思えば,まぁ許せる範囲かな?といったところです。

他には,DCP-J925N にはスキャナ用のみでプリンタ用のICCプロファイルがありません。印刷設定に純正の写真用紙が数種類登録されているので,基本的にドライバ 側で吸収する仕様みたいです。ICCプロファイルがあったとしても純正用紙以外では色味に違いがあり,どのみち印刷設定で調整するのでこれも問題なし。


そんなわけで,まとめ買いしてあった EPSON の写真用紙にあわせてプリントの色合いを調整です。プリントキャリブレーションツールでICCプロファイル作れば一発ですが,プロ向けの 10万もするようなツールを持っているはずもなく,目で見て地道に微調整というなんと曖昧で原始的な方法です。

ディスプレイは,環境光に合わせて,Spyder3 Pro で 5800K に調整済み。そのまま,用紙の設定でブラザーの写真用紙を選択して印刷してみると,かなり明るめで赤味がかった仕上がりだったので。カラーパタンや実際の写真をプリントして,画面と比較しながら設定変更・印刷を繰り返してベストな発色になるまで追い込んでみました。粒状感や階調表現などそもそものスペック的な限界を除けば,ほぼ満足できる色合いに調整できました。


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