改修 その2
ダストシールはボロボロだけど,動き自体には問題はなさそうだったフロントフォーク RockShox SID XC を分解整備しました.
自転車用のフロントサスペンションは,ダストシールとフォームリングの組み合わせでオイルシールがないものが多いようですが,このモデル( 2000 RockShox SID )はオイルシールが入るタイプ.
で,補修用としてパーツを探すと,サイズが合うダストシールとフォームリングのセットなら比較的簡単に入手できるのですが,古いモデルということもありオイルシールの入手が困難になっていまして...何年か前に購入してストックしておいた RWC のシールキットと今回やっと見つけて購入できた Enduro のシールキット.純正のダストシールのみも1セットあるので,予備はひとまず安心.
オイルシールはサイズが特殊 (φ28-37) でバイク用など工業規格品で代用できるものがなく,パーツが入手できなくなったらメンテの手間は増えるけど,今でも簡単に入手できるダストシールとフォームリングで頑張るか...その頃にはフォーク本体がダメになっていそう.
早速交換.
シールピックとマイナスドライバーを使って,古いシールを撤去.#800 のペーパーで表面を撫でて綺麗にしたら,特殊ツール(なんて持っていないのでソケットで代用)でシールを打ち込み.
※アウターの塗装剥がれはタッチアップで補修済み.
ぴったり合うサイズのソケットをまっすぐ当ててプラスチックハンマーで叩き込みます.
ダストシールも同様にピッタリサイズのソケットでたたき込みめば OK
mtb のフォークの場合アウターのアーチ部分が干渉してしまう為,バイクの様にシールをスタンチオンチューブに通してから汎用のフォークシールプッシャーで圧入する方法が使えません.
で,先にシール圧入してからスタンチオンチューブを通すので,シールの内側にはグリスやフォークオイルをタップリ塗った上で,傷をつけないように慎重な作業が必要.
ダンパーとエアーのピストン部分のゴム類は特に問題はなさそうなのと分解するには特殊工具がないとダメっぽいので,洗浄だけして戻しました.
あとは,サービスマニュアルの通りに組み直してオイルを充填したら完成.
純正指定では,エア室の気密性確保とピストンの潤滑用に RedRum と ダンパーに RockShox 15 wt. (好みで,5wt か 10wt) のオイルを使えとありますが...手持ちの SUZUKI G20 (中身はKAYABAと同じものかな?) を使いました.
RedRum は 15wt 相当を使えば良いことになっているので用途的には 20wt でも問題なし.
ダンパー側は固めの設定になってしまいますが,同じ番手でもメーカによって微妙に粘度が違うし硬いようならいつも SLOW側にしていたリバウンドのアジャストを FAST側にすればいいじゃないかと楽観視.
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