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今回使用したのは、ホンダ純正(おそらく、HR-V用)のアンテナです。箱に貼ってあったラベルの部品番号は、"39150-S10-J01"でした。
基台部分にブースターを内蔵しているので、アンテナのケーブルと、12Vの電源ケーブルの2本が出ています。 |
まずは、内装(ヘッドライニング)を剥がします。事前にディーラーで整備解説書のコピーをもらって来ましたが....ギャランスポーツ用が無い!
まぁ、ほとんどセダンと一緒(リア周りがちょっと違う)なので、セダン用で我慢して、ルームランプやグリップなどをどんどん外します。 |
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ルーフ内張りを外す際には、整備解説書によると、各ピラーのトリムを外しなさいと書いてありますが、センターピラーは、ドアのステップから外さないと...ってことでめんどくさいので、ルーフの内装を止めているピンの隠れた先っちょだけ剥がしました。
ルーフを覆っている部分をめくると、各ピラーの先端、計6箇所がピン?で止まっているので、トリムの隙間に落とさないように、マイナスドライバーなどで、引き抜きます。また、ギャランスポーツは、ルーフエンド側がレール状の押さえ金具で止まっていますが、その他の車種では、直接ピンでルーフに止められています。 |
ルーフを剥がすと、こんな感じで、防音用のフェルトで覆われています。外したヘッドライニングは、ギャランスポーツの場合、トランク側から引き抜けますが、セダンの場合は大変そうですね。整備解説書では、運転席側フロントシートを外すように指示されていましたが....座席を外さないと、引っかかってしまい取り出せないのかも知れません。 |
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次は、穴あけの位置決めです。ルーフエンドに側に取り付けようとした場合、ギャランスポーツ以外の車種でも写真のように補強のパネル(レール)が入っているため、若干前よりにする必要があります。
予め、取り付け台座にあわせて型紙を作成しておき、写真のように、ルーフ先端側から糸を引いてきっちり中心を出すと良いでしょう。位置が決まったら、型紙を両面テープで張り付けて、いよいよ穴あけ作業です。
型紙の穴は、実寸より1mm程度小さめにしておいて、現物を合わせながらヤスリで微調整した方が良いです。
失敗が許されない作業なので、慎重(ぼちぼちと)にやってたら、位置決めだけで20分ぐらいかかっちゃいました....(^^; |
穴あけ作業にはいる前に、室内は切り粉が飛び散っても良い様に、新聞紙などで完全防護体制をしておきましょう。ドリルで6mm程度刃を使って4箇所に穴をあけます。ドリルの刃の径の分だけ内側にセンターポンチでマーキングします。このときあまり強くたたくと天井がゆがんで盛り上がってしまうので、ほどほどの力加減で...マーキングが終わったら、まずは、3mm程度の刃で穴をあけてから、6mmの刃で、といった具合にすると良いでしょう。
作業は、慎重かつ大胆に!
4箇所に穴が開いたら、真ん中に残った部分をヤスリやニッパー等で切り落とすと、右の写真の状態になります。
穴の大きさが違うように見えるのは...ちょっとマークする位置がずれてしまって、大きい刃を使うと穴が広がり過ぎちゃうので...(^^; |
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ドリルでの穴あけが終わったら、型紙に沿ってヤスリで仕上げます。
型紙通りの形(若干小さめに作ってあるので、このままでは装着できない)になったら、実際にアンテナを取り付けてみて、ぴったり収まるサイズになるように穴を広げて仕上げます。 |
アンテナの基台部分がぴったり収まるサイズになったら、表/裏共にバリを取って、タッチアップや錆止め塗料で切り口を仕上げておきましょう。 |
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いよいよ、アンテナの装着ですが、基台部分の裏側に防水の為のシリコンまたは、ブチルゴムなどを塗っておくとよいでしょう。 |
基台部分を装着して、裏側から付属のナットで閉めこみます。このとき、多少ですが基台部分も動いてしまうので外側から誰かに抑えてもらうか、ナットを締めた後でちょっと力が要りますがまっすぐになるように向きを修正します。
ナットのボディ側はギザギザになっていて、閉めこむとボディの鉄板に噛み込む形でしっかり止まると共に、アースが取れるようになっています。私はそのまま閉め込んでしまいましたが、念のため、ボディー側の塗装をサンドペーパーなどで少し剥がしておくと良いかもしれません。また、邪魔になる部分のフェルトを切り取っておきました。 |
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アンテナの固定が終了したら、配線作業に入ります。今回使用したケーブルは、カー用品店でラジオの延長ケーブル2Mを購入、途中で切断して、さらに3Cの同軸ケーブルで延長しています。また、ブースターの電源用のケーブルも一緒にまとめて取り回します。
コネクタ部分は、ボディーに当たってカタカタと音がしそうなので、防振対策として、先ほど切り取ったフェルトの切れ端を巻きつけておきました。 |
ケーブルの取り回しは、ルーフの周囲に沿って、運転席側へ回しました。 |
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オーディオ用の場合は、そのままAピラーを這わせてセンターコンソールへ持っていくのですが、今回は、カーナビのFM-VICS用と言うことで、センターピラーを通して、運転席の下側へ抜くことにしました。 |
カーペットの下を通すかどうかといったあたりは、カーナビ装着時に考えることにして、カーナビ本体が到着するまで、ここにまとめておきましょうということで、作業終了です。
あとは、内装を元に戻して....結局この内装脱着が一番重労働でした。 |
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ババーン!っと、完成写真です。5Dr HB
と相まって、なんともヨーロピアンな雰囲気?(のつもり)になりました。角度も良い感じです。 |
リアゲートのオープン時も、ご覧の通りで干渉もせずばっちりです。
車検については、基台部分はルーフレールより低いのでアンテナ部分を外せば問題なさそうですが、ルーフレールが無い場合は、全高が変ってしまうので、問題になるかも知れません。
チャレンジされる方は、念のため、ディーラーなどで確認してください。 |
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ちなみに、三菱純正(写真右下、ランサーセディアワゴンです)と今回装着したホンダ純正とを比較してみましたが、下の写真のような感じです。三菱純正の方が立ち気味の角度になりますが、基台部分はスマートでスッキリしています。 |
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